いよいよお別れです。

最後の掃除をしています。バタバタしたくないんで数日前からゆっくり時間をかけて別れを惜しんでいるところです。

2014年の夏にベース車両を仕入れてきた。当時はまだ安かったけど、今はベース車でも300万円超えてるからね。旧車バブルですよ。

これはエンジン掛からないし雨漏れしてるとかで激安で仕入れてきたけどね^^

ボディはFRPなので手作業で塗装を全剥離。内装もダッシュボードからドア内張まで全部新品に交換。エンジンは燃料が入ってなかったから掛からないというだけの超ラッキーな買い物でした。

上手い人に塗ってもらえたので、今でも全く輝きは衰えていませんね。ガレージ保管だし。
このペインターさんはもうこのショップ辞めてますが。今でもつながってます^^

2015年2月に仕上がって納車された。ここから楽しい日々と苦悩の日々が始まる(笑)

まず一番最初に乗って思ったのがまっすぐ走らない・・・150キロとか出したらもうどこに飛んでいくかわからない位。なのでまずは足回りをすべてオーバーホールしたな。

ガラスの傷取り。どの業者に見せてもこれは無理だと言われて、結局自分でやった。

酸化セリウムで毎日2時間コツコツと作業して1週間かかったかな。ちゃんと消えましたよ。

出来ないという業者が多いのは、何かあったら責任を取れないからでしょうね。

この手のクルマはちゃんと診てくれるショップ見つけないと苦労するよね。

私はほとんど自分でやってたけどね。

もう自分でやるのが一番確実だし安上がりなので、サイドのガラスも自分で交換。

ホイールを交換したのでアライメント調整。だけどなかなかいい数字が出ない・・・

原因は後ほど書きますが、これのせいでどれだけ悩んだか・・・

いつの間にか車の下に潜るのが日々の楽しみになってた。そしてバラして錆落として色塗って組み上げる。おかげでこの車はどんな仕組みでどのように動いてるのかほぼ理解したよ。

もう専門店やれる位の知識は付いたと思う。

ミーティングに行ったり、サーキット走ったりもしたよね。

仕事を終えて夕方ふらっとその辺を流すのがストレス解消。

好きな仕事して自由に好きなことやれてストレスとかないだろ?って思われるかもですが
はい。ないですねストレスw
ストレスをストレスと思わない性格なんですよ。
とにかく早く遊びたいから仕事を早く終わらせるみたいな・・・

仕事のための人生ではなくて人生のための仕事だと思ってます^^

娘に運転させてて、止まったことがあったな。ロードサービスに電話しながらバッテリー見てみたらマイナスの端子が外れているだけだった(笑)
これもいい思い出ですね。今のところロードサービスのお世話になったことはないです。

ドアロックモーターの交換、ステアリンングコラムの修理、キャリパーのオイル漏れ修理。

全部自分でやったよね。もうこの車のことは知り尽くしたよ。

2018年の門司港レトロカーミーティング。横の69年シェベルがカッコいいこと^^

68年~70年頃のアメ車が今でもデザインでは一番イケてると思う。

ある日はお客さまと一緒に走りに行ったりもしたね。寒い日だったのを覚えてる。

こっちはヒーター効くけど、スーパーセブンは辛かっただろうな・・
今度は俺もオープンカーですよ。(笑)

2019年2月に東京まで遠征。コルベットの聖地マルセロにも行った。

ツインリンク茂木や本田コレクションホールも行ったね。楽しかった^^

娘のアパートの前で記念撮影。そして横浜のムーンアイズに寄ってから京都まで移動したな。

京都では13年前からSNSで繋がってた友人と初めて対面。思った通りのよか漢でした^^

織田信長の最期の地である本能寺跡にも行ってきた。

ホント色んな所に乗って行ったよ。

フロントガラスも4回交換した。自分で。たぶん日本で一番コルベットのガラス交換は上手いよ俺^^

友人が楽しそうにクルマ弄ってる私に影響されて同じ車を買った。これも不動車。

2年放置した後、昨年夏ごろから夜な夜な弄りに行ってたけど、コロナが増えてきたので中断してる。
でも仕上がる前に先に俺のC3が旅立つことになるとは・・・

もう裏側まで全部手を入れてやることがない位まで弄り倒しました。

そして2020年秋、エンジンをおろして350→383に腰下からオーバーホールです。

エンジンはさすがに自分じゃ無理なのでショップに任せて、その間はマフラーを鏡面になるまで研磨。1日エキパイを1本づつ。V8なので8日間こればかりやってた。コロナの世界にもうなってたから時間はたっぷりあったしね。

ラジエターを電動ファン化する。これ全部リレー回路も自分で設計して組んでます。

電子科出てるからね。これ位は楽勝なんですよ。

前述したまっすぐ走らない理由は、このフロントアンダーアームの取り付け部に原因が。

事故をして歪んでいるとかじゃなくて、40年前の製造過程でずれてるみたい。なんせアメリカ人がガム嚙みながら作ったクルマだからね。ここで数ミリ寸法が変わればホイールベースは1cm位はすぐに動くもんね。

溶接機を動かすために大きな発電機を借りてきて作業しました。

ずっとアライメントでなんとか数値を合わせて乗ってたけど、エンジンが居ない今のうちに根本的な修理を行った。これで完璧に左右対称な位置に4輪の中心が来るようになった。

アライメント調整時のシムも左右同じ厚さになったね。

2021年3月。383ストローカーに生まれ変わったエンジンを搭載。

見た目は何も変わってないのでせめてヘッドカバーだけは主張しとこうかと。

エンジン載せ替えたら次は水温に悩まされ、電動ファンを大型化して解決したら次は電力不足に悩まされてたな。去年の今頃の話。

オルタネーター何個も買っては壊れでこんなになったよ。

海外のWEBサイトを翻訳ソフトで読み漁っって
結局CS144ってオルタネーターに変えて問題は解決した。

8年掛かりでもうどこも悪いところがない完璧な状態に仕上がったと同時に

もうやることが無くなって退屈な日々に・・・

もう全部やりつくしてしまって燃え尽きたんだろうね。恋もしてる間が一番楽しいのと同じだよね。

ということでこのたび売却することになりました。

次のオーナーはなんと平成3年生まれの31歳。お父さんと私は同じ歳らしい・・・

自分の子供といってもおかしくない歳の若者が決して安くはないこの車の価値を理解して引き継いでくれるって事がすごく嬉しいですね。安心して引き渡せます。



タイヤのホワイレターもキレイに磨いたよ。

ステンレスのサイドマフラーの集合部。これは好きな人はしびれるポイント。

音も凄いけどね^^;

で、コルベットC3の一番の魅力はこのエッジの効いたボディライン。

なんともセクシーでエロいライン。

このデザインを超えるクルマはもう出てこないだろうと思う。

そして超ロングなフロントノーズ、ショートデッキ。

クラウンの後部座席に座って運転してる感じです。

別れ惜しいですが、明日はフェリー乗り場まで、そして翌日は新大阪駅まで最後のドライブです。

という訳で29日(土)30日(日)は定休日ですが、来週31日~11月6日まで旅に出ますのでお仕事はお休みします。日本には居ますので電話もメールも普通に連絡は取れますので。

安全運転で楽しんできます^^

 

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