工務店って何?

「工務店って何か?」と聞かれたら、うまく答えられない人が結構多いのではないでしょうか。

一般的に連想するのは、大工さんが家を作っている位のイメージしかないと思います。

工務店にもいろいろな形態があります。大工さんが自分で○○工務店と看板出しているところもあるし、設計事務所が○○工務店と看板出しているところもあります。

つまり建築には何かしら関係している業者ということのようです。では建築業者とはなんでしょうか。

「建築工事や土木工事など建設業を一定の規模以上で営もうとするときは、大臣又は知事の許可が必要です(建設業法第3条)。
無許可営業は罰則が適用されます(建設業法45条)。
これらの許可は5年ごとに更新の手続きが必要です。以降、決算期ごとの届出、内容に変更があったときの届出が必要です。」

まあ簡単に説明するとこんな感じです。

つまり、建築業者とは、大臣または県知事から建築業の看板を出して営業しても良いという許可を得ている業者のことです。
ですが大工さんが○○工務店として看板出しているけど建築業の許可を得ているのかというと全てがそうではありません。

建築関係の仕事をしている方が、自営業で工務店という名前を使って営業するのには何ら規制がありませんし、許認可も必要としません。
ただし一定の規模以上の工事をする場合には建築業の許可が必要になります。

注文住宅は高い買い物ですので、国や県から建築業許可をちゃんと取っている業者に建てて貰うほうが安心だと私は思います。
建築業許可がない業者がダメだとは言うことではありませんがあくまでも建築業許可を取っている業者の方が公的な審査を受けているので安心だろうということです。

また、工務店もその形態によってそれぞれ業務の内容が違うということも必要な知識です。

1.営業主体で工事は外部に丸投げ発注している営業主体の工務店
まさしく大手工務店のことです。
会社の規模が大きいので安心感はありますが莫大な広告宣伝費を使い多くの営業社員を抱えているので利益追求型の企業であることは一目瞭然です。もちろん金額は高いとしかいえません。
先日、某大手工務店の相見積をしましたが大手は1棟から1,000万円以上の利益を得ているという噂はどうも本当のようです。
2.ローコスト住宅をメインに扱っている会社
フランチャイズやグループに属している会社が多いのですが企画型の住宅や仕様の統一化でコストを下げているため特別な注文には応じてもらえなかったり対応できない場合が多いのが難点です。
フランチャイズやグループによってはロイヤリティが発生しますので、それを払っているのはお客様ということになりますね。
3.設計事務所や建築家に設計を依頼
これこそ誰もが憧れる究極のマイホーム(注文住宅)ですが、建築家の個性が強すぎるデザインに問題が起こりやすいです。また意匠デザイン料や設計監理費が割高です。
デザイン重視でコストを無視した設計が多いので比較的高く付きます。設計と施工が別会社の為、二重に経費が掛かります。

どれも一長一短ですね。ではどうすれば良いのでしょうか。

まずは「大手だから安心」というのは基準から離して考えたほうが良いと思います。
この大不況下で大手企業の倒産が相次いでいますが建築業界もそれは同じです。

大手は除外して考えると・・・

設計事務所や建築家の方にコストを意識した設計をしてもらい、特にこだわらない部分は企画住宅のようになるべく仕様の統一化を計りコストをおさえ、尚且つ利益は薄くしてお客様に還元してくれるような工務店(会社)があれば一番です。

なかなか難しいとは思いますが探せばきっとこんな工務店があるはずです。

もちろん当社もそう思っていただけるように努力しています。

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