
ファサードは真正面。
Soiの塗り壁とスパンドレルのシャープな外観になっています。

オーバーハング・パラペット・軒ゼロ・注文住宅を建てた人なら聞いたことある言葉だと思いますが、この建物は大体全部詰め込んであります。

電気の引き込みはファサードから遠い場所から。雨樋とかも全部裏側から落としてます。

玄関です。土間は洗い出し。床は杉の無垢フローリング。
全面ミラーの玄関収納の下には間接照明がついています。

1階トイレ。背面には最近流行ってる?横から使う可動棚を設置。

LDKです。リビングは大きな吹き抜けになっています。

システムキッチンはLIXIL製。セラミック天板のカッコいいヤツですね。
キッチンパネルはミラタップのマグネットがくっつくヤツ。
背面収納部にはタイルを貼って間接照明を仕込んでいます。

こんなところにエアコンが!

上部は可動棚の収納になってます。
冬の暖房が必要な季節になれば、床のハッチを開けてエアコンで床下へ暖気を送る仕組みです。
床下全体がチャンバーになってて、マーベックスの澄家(一種換気システム)がこのエアコンで温められた空気を床下全体に送り、各部屋床にある吸気口から暖気が出てくる仕組みです。
効果はまだ冬になってないので不明ですが、過去にも同じような工事をしていて、特に何も言われてないので効果出てるんだろうと思います。

キッチンの正面には小上がりのタタミスペース。宙に浮いた押し入れ。アーチの垂れ壁。

小上がり和室の段差は300mmで引き出しを仕込んであります。
タタミは大建の和紙タタミです。

書斎スペース。可動棚は本棚に、大きな板はデスク代わりになるようですね。
床に見えているのが澄家の吸気口(ここから空気が出るので排気では?)です。
この吸気と排気はいつも間違える(笑)

2階への階段はスチールの特注です。
吹き抜け上部の窓は電動スクリーンを取り付け。アレクサに呼びかければ開閉します。

最初の3段がひな段になっます。踏板はスプーンカットの無垢フロア。
右側に映っている床ハッチの下に澄家が設置されています。

ダイニングについてる窓の内障子。これも吉村障子です。とにかく拘りがすごい^^

2階の階段を登り切ったところについているエアコンがF式全館冷房を狙って設置した8畳用のクーラーです。
これでも寒すぎる位に効くらしい。全館冷房は成功のようです。
2階の各部屋についてる四角いのはエアパスファンです。

2階廊下から吹き抜け部分。天井高を2200mmにして体積を少し減らしています。
天井は大建のクリアトーン。吹き抜けの音があまり響かないように。効果ありますね。

手すり壁の天端にはアッパー照明が点いています。アクリル板で蓋をするのはDIYでされるそうです。

2階トイレはアラウーノの手洗い器とセットになっている商品。
便器の給排水だけで手洗い器を設置できるので便利です。
手洗い器下に床にある丸いのが澄家の排気口(ここから空気を吸います)名前が逆の動きをするのでややこしいです。

便器背面の壁はこんな感じで可動棚を組んでいます。箱で組んで設置してから手前の壁を組む。
じゃないとこんな狭いところにクロス貼ったり棚柱付けたりできない^^;

2階洋室。天井いっぱいの窓。全部計算されてます。

建具も天井いっぱい。神谷コーポレーションの製品です。

2階の子供部屋。クローゼットの折れ戸は要らないってお客さまが数年前から増えてる感じがします。

全館冷房ではありますが、保険でエアコン用のコンセントと配管スリーブは空けてあります。

エアコンの下に収納。配管はその奥から1階へ。この辺も全部注文住宅ならではの施工ですね。

ニッチの中にスイッチやライトコントロール、インターホンを集約。
空いてる部分に太陽光のモニターが後から着く予定です。

キッチン奥にあるパントリー。冷凍庫の大きさを計算して可動棚を設置。
配線がごちゃになる光回線のルーターとかはこの一番上へ引き込み。

ニッチの形もそれぞれ異なります。ここは給湯器のリモコンで照明のセンサーですね。

洗面台です。アイカの特注品。最近はこればかり付けてますね。
ミラーはIKEAの商品を施主支給。間接照明をミラー上下に設置。

ファミクロ兼用のランドリー室。幹太くんも最近のお決まりパターン。

大工造作のアイロン台です。集成カウンターで作っています。

洗濯機置き場。床は竹のフローリング。床の見切りはステンレス。

ここにもニッチ。

浴室入り口横にも可動棚設置

浴室です。TOTOのサザナ1618サイズ。

そして最後に玄関から反対側にある平屋部分の部屋へ。

トレーニングルームです。27畳あります。ここで卓球をされるそうです。
将来はインナーガレージに改造できるように、ここだけは基礎断熱ではなく床下断熱で施工してあります。そして道路側の基礎立ち上がりはブロックで作ってあるので壊して車が乗り入れできるようにしてあります。

ここにも収納スペースと可動棚。この部屋は天井を少し高くしています。

このSoiという塗り壁は通気工法でサイディングを貼ってから塗ってますので、サイディングの工事費用プラス塗り壁の工事費が掛かります。
ですがシーリングがないのでメンテナンスはほぼ不要とのこと。長い目で見るとお得なのかも知れません。
GX志向型住宅、耐震等級3、基礎カネライト50mm内断熱、屋根90mmミラフォーム外貼り断熱、壁ミラフォーム40mm外張り断熱、室内天井200mmアイシネン吹き付け断熱、室内壁95mmアイシネン吹き付け断熱、樹脂サッシ、トリプルガラス、C価0.1以下、Soi塗り壁、太陽光設置、床下エアコン、F式全館冷房、もうやれることは全部やった感がある建物ですね。
アイシネン吹き付け断熱材は初めて使いましたが柔らかいスポンジみたいな仕上がりで、地震で揺れても割れないみたいだし、性能も良いので今後積極的に使っていければと思います。